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PinterestのデザイナーJustin Edmundに聞く、Pinterestのデザインプロセス

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画像に特化したSNSとして大人気のPinterest。今回そのPinterestに初期の頃に入り、プロダクトデザイナーとしてシークレットボードなどのデザインを手掛けてきたJustin Edmundにインタビューさせて頂きました!Justinは日本の漫画やアニメが大好きで、漫画家を目指していた時期もあったそうです。そんな彼がデザインに興味を持ったきっかけやPinterestで働くことになった経緯などについて聞いてみました。

デザインより先にコードを学んだ

――
Justinがデザインに興味を持ったきっかけは何だったんですか?
僕は芸術系の高校でボーカルミュージックを専攻していたんですが、周りにはアート専攻の友達が多かったんですね。みんなdeviantARTというサイトに作品をアップロードしていたんですけど、僕は自分のサイトが欲しかったし、友達にもサイトを作ってあげたかった。それでコードを勉強するようになり、そこからデザインにも興味を持つようになりました。だからデザインより先にコードの勉強をしているんです。
――
デザイナーとしてPinterestで働いていますが、今でもコードは書いてますか?
今でも書いてますよ。Pinterestでもプロトタイプを自分で作ったりしています。エンジニアを挟むとどうしても時間が掛かってしまうから、自分で作ってみて何か問題があったらデザインに戻る、っていうのを繰り返しています。例えばPinterestのAPIを使ったプロトタイプを作りました。このコードを使えば簡単にPinterestのグリッドデザインが生成されるので、他のデザイナーもよく使っています。
――
どうやったらデザインが上手くなると思いますか?
たくさん作ること。出来れば何か問題を見つけて、それを解決するために作った方がいいですね。必ずしもコードが書ける必要はないんだけど、書けた方がいいと思う。もし出来ないとエンジニアに頼らないといけないから、自分で出来た方が早いですよね。エンジニアみたいにバリバリ書けなくていいんだけど、自分のデザインを作る力はとても大切だと思います。
――
よくチェックしているサイトはありますか?
うーん、何だろう。Mediumの記事を読んだり、Twitterで面白そうなものを見つけたら読んだりはしているけど。よくチェックしているサイトっていうと、FacebookとPinterestかな(笑)。
――
(笑)。Dribbbleは?
あんまり見なくなりました。Dribbbleにビジュアルデザインはたくさんあって、綺麗だと思うことはあっても、すごいと思うことはあんまりない。僕はプロダクトデザイン、アイディア、インタラクションを見たいんだけど、Dribbbleってそういうのを見せるのに向いてないから。

Pinterestに入った経緯

――
JustinはどうしてPinterestに入ることになったんでしょうか?
僕はPinterestに入る前にFacebookでインターンしていたことがあるんですが、その1年後くらいにEvan(Pinterestの共同創業者で元Facebookデザイナー)からPinterestのオフィスに遊びにおいでよって言われたんですね。僕も当時Pinterestと同じようなことをやっていたから興味があって、軽い気持ちで行ってみたら、CEOのBenに「君を雇いたい」って言われた(笑)。当時のPinterestはまだ数人しかいないような小さな会社だったから悩んだけど、すごく仲良い友達に「Pinterestで働かなかったら残りの人生ずっと後悔する」って言われて。彼女がそこまで言うならと思って働くことにしました。
――
そこまで言うとはすごいですね。その友達はPinterestのスタッフだったんですか?
いや、彼女は別にPinterestで働いていたわけではなく、本当に初期の頃からPinterestを使っていたファンだったんです。彼女はコミュニケーションデザイナーだったんだけど、当時のPinterestはプロダクトデザイナーを求めていたから雇ってもらえなくて。でもその1年後くらいに彼女もPinterestに入って、今はプロダクトデザインをやっているんですけど(笑)。
――
数人しかいない頃に入って、今では従業員数が150人を越えるほどに大きくなったんですよね。その初期の頃と今とで何か違いを感じます?
大きくなったから組織を維持するためにプロセスが増えたり、色んな面で違うところはある。でもほとんどのことは変わってないと思う。やっていることは変わらないし、他のスタッフとの付き合い方とか会社の雰囲気は同じ。今でも一緒にランニングしたり、オフィスでBreaking Bad(※海外で人気のブラックコメディドラマ)を観る会があったり。Pinterestは変わらずPinterestで、ただ以前よりたくさんの人が働いているだけ。
――
Pinterestで何か新しい機能を作るときは、EvanやBenの意見で作ることが多いんでしょうか?
上の人たちから言われて作ることもあるけど、社内のスタッフからだったり、ユーザーの声だったり、色んな方向からですね。例えば”Send a pin”というPinを送れる機能は前から欲しいねって話してたんだけど、会社のミッションから考えてそんなに優先順位が高いものではなかったんです。でもある日、エンジニアが「どうしてもPinを送りたい!この機能がないなんてありえないよ!だからもう作る!」と言って数日後にプロトタイプを作ってきました。それをみんなで使ってみたらびっくりするくらい良くて、実際に作ることになったんです。
他にも僕がデザインしたシークレットボードは、ユーザーの声から生まれたもの。ユーザーからのリクエストで一番多かったのがこの機能なんですね。長い間ずっと作って欲しいという声があったんだけど、どのタイミングで作ればいいかわからなくて。でもこれ以上作らないのはまずいだろうってことで作ってみたら、すごくユーザーに喜んでもらえた。そういう感じで色んな人の声から作っているから、必ずしもトップの意見というわけではないですね。

Pinterestでの働き方

――
Pinterestでの働き方はどんな感じ?
僕たちは素晴らしいプロダクトはコラボレーションから生まれると思っていて、プロセス全体にみんなが関わるようにしています。デザイナーとしては今何が起きているのか全てわかるからとても面白い環境。ブランディングやマーケティングの担当者も僕たちがどんなものを作りたいのかはっきりさせるのを手伝ってくれるし、本当にみんなで作っていますね。
――
一つのプロジェクトはどういうプロセスで進めていくのでしょうか?
プロジェクトマネージャー、デザイナー、リードエンジニアの3人でチームを組みます。実際に作る段階になったらもっとエンジニアが入るけど、メインでどうやってプロダクトを作っていくかを話すのはこの3人。ブランディング担当者だとこういうものを作りたいんだって話して、いつローンチしたいかを決めたらプレスリリースを書く。それでBenのところに行って、「こういうものを作りたいんだけど、どうだろう?」「どうやったらもっと良く出来る?」などと話してブラッシュアップしていきます。BenとEvanの承認が得られたら実際に開発を始めて、あとはなるべく現場で意思決定出来るようにしています。
――
Goodpatchではデザインをみんなでレビューしているんだけど、Pinterestにもそういうデザインレビューはありますか?
Bacecampを利用して、「今こんなものを作ってるんだけど、どう思う?」って他のデザイナーに意見を聞いたりしていますね。あとはデザインが終わったらBenに1、2回見せて、細かい部分まで大丈夫か確認する。とにかく仕事を効率化しようとしていて、早い段階からスケッチやプロトタイプを見せて意見を聞き、やり直しがないように進めています。もしBenに後からデザインを見せて彼が気に入らなかったら全部やり直さなきゃいけないけど、最初の段階でBenの同意を得てからやれば、最後には微調整くらいで終われるかもしれない。とにかく時間を無駄にしないよう、手戻りを減らしてはやく完成させることを心がけています。
――
Pinterestで働くにはどういったスキルが必要?
新しく人を雇う際に大切にしていることは、その人が会社のカルチャーに合っているかどうか。カルチャーが先で、スキルはその次です。どんなに素晴らしいデザインをする世界一のデザイナーだとしても、Pinterestのカルチャーに合わなかったら雇いません。そうじゃないと、その人にとっても僕たちにとっても不幸だから。
――
スキルが何より大切というわけではないんですね。
そうですね、適切にデザインできることも大切だけど、学ぶことに対して熱心で、周りの人とコラボレーションするのが上手い人を求めています。あとはユーザーの気持ちを理解することが出来る人かな。ユーザーを代表して、Pinterestとはどういうものか、どんな機能が求められているのかわかるような人。ちょっと変かもしれないけど、デザインスキルよりもこういったことが大切なんです。どうやってデザインするかについて教えるのはそんなに難しくないんだけど、考え方とか感じ方を教えるのはすごく難しいから。
――
Pinterestくらい有名な会社になっても人を雇うのはやっぱり大変ですか?
うん、今でも大変だし、一番難しいことはたぶん適切な人材を雇うことだと思いますね。デザイナーでもエンジニアでも、弁護士でもブランドマネージャーでも、僕たちの考えに共感してくれて、かつその分野で優れているような人って滅多にいないから。これはどこの会社でも一緒なんじゃないかな。
――
では最後に、他にも多くの会社がある中でJustinや他デザイナーがPinterestで働く理由って何でしょう?
世界中の人が愛しているプロダクトをデザイン出来ること。ただ好きなんじゃなくて、本当にPinterestを愛している人がたくさんいる。僕自身は、多くの人が愛しているものを毎日デザインすることが出来て、さらにそれが人々を喜ばせているということにやりがいを感じています。昔はよく誰かを雇うときに、TwitterでPinterestに関するツイートを検索して、ユーザーがどれだけPinterestを愛しているかを見せていました。そういうプロダクトのデザインが出来ることってすごく面白いし、Techの会社では珍しいことだと思う。
だからこそ、僕たちはユーザーにこれまで通り愛してもらえるプロダクトを作るためにベストを尽くさなきゃいけないし、最初からやり直した方が良いものになると思ったらやり直す。そういうことを繰り返すことでより良いデザインが出来るデザイナーになれるんじゃないかな。

以上、PinterestのプロダクトデザイナーJustin Edmundへのインタビューでした!

Justinのポートフォリオ、各種SNSアカウントはこちら↓

Portfolio: http://www.jedmund.com/

Pinterest: http://www.pinterest.com/jedmund/

Twitter: https://twitter.com/jedmund

Dribbble: http://dribbble.com/jedmund

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